発音は英語を学ぶ上で初めにぶつかる壁、と言ってもいいかもしれません。
誰もがこれで正しいのかどうか不安に思ったことがあるものです。
けれど考えてみてください。
そもそも正しい英語の発音とはなんでしょうか?
イギリス人の話すクイーンズイングリッシュでしょうか?
それともアメリカ人のアメリカンイングリッシュでしょうか?
そんな風に思っている人が多いかもしれませんが、ご存知の通りイギリスとアメリカでは発音に違いがあります。
また両国ともに地方によって方言もあります。
そのうえ国際化による移民の増加などで近年ますます多様な発音の英会話が飛び交っているのです。
つまり、完全に正しい発音など世界中にはもともとないのです。
よって日本人がおちいりがちな“正しい発音コンプレックス”は、全く必要のないものだったのです。
発音と言えば発音記号を思い浮かべる人が多いかもしれません。
けれど発音記号それ自体が完全とは言えません。
実際の英会話では、単語同士をくっつけて発音したり母音を発音しなかったりと様々。
発音記号をしっかり学んで単語ひとつひとつの発音を覚えたはずなのに、会話文になったとたん違った発音になってる、といったケースが少なくありません。
では何をたよりに発音を練習したら良いのでしょう。
それは発音記号を覚えることではなく「聴く」ことです。
ネイティブが話す英語をまずはよく聴き、そっくりそのまま話してみるだけです。
聴いた通り発音することはそれほど難しいことではありません。
最初はモノマネでかまいません。
何度もくり返し発音してみることが大切です。
そうすることで基本のイントネーションやアクセントだけでなく、単語と単語をくっつけて発音する方法や母音を入れない発音など、リアルな発音まで自然と身に付けられるのです。